【独断と偏見】15公演の中から最高の終わりなき旅を選んでみた

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Mr.Children
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『終わりなき旅』

 

発売からもう22年が経過しようとしていながら、絶対的な名曲の名高いMr.Childrenのアンセム。

聴く人が口々に「人生の頑張り時に背中を押してくれました!」と、雑誌裏の怪しい広告に出てくる体験者の声並みに感想を揃える楽曲。

 

Mステに出てくるMr.Childrenファンのアーティストは、この曲を言っておけば間違いなくカメラに抜かれてテレビに映る時間が長くなるという不思議な力を持つ。

 

これまで幾度となくライブで演奏され、様々な人の思い出の1ページになってきた楽曲。

 

僕も以前はライブで演奏されすぎて嫌になっていたが、最近はこの曲を聴くと「まあ今日もライブにきたな」と謎の満足感とイベント体感を得ている。

 

 

そう、この楽曲は大人気であり大正義の為、何度もライブで演奏されている。

 

今日はこれまで演奏されてきた『終わりなき旅』を、リリースされている映像作品の中から独断と偏見で溢れたレビューを書き記してみた。年代順に追ってみよう。

 

『終わりなき旅』年代順ライブテイクレビュー

『終わりなき旅』Tour’99 DISCOVERY

元祖。プロトタイプ。スタンダード。

『DISCOVERY』に収録され、初めて聴き手の前で演奏されたテイク。

当然だが至極シンプルであり、ほぼ原曲を踏襲したアレンジになっている。

人生を一歩ずつ進むかのごとく、ジャキジャキと一定のリズムで奏でるテレキャスの音と共に、僕らの体は自然に動いていく。

演奏にも演出にも無駄がなく、とにかくメンバーのビジュアルも演奏する姿も、全てが格好良い。

 

ラスサビ後にギターとドラムだけでタメて、一気に4人が円になって開放する瞬間があるが、この瞬間が本当にエモーショナルなシーン。

このツアーの終わりなき旅とimageはとにかく神がかっている。

桜井はTシャツに皮パンでナカケーは編み込みドレッドでJENは裸で田原は半袖。ロックなテイクだ。

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『終わりなき旅』Concert Tour Q 2000~2001

桜井和寿のギターでユラぎながら静かに始まるこのテイク。

『DISCOVERY』からより大きな解釈に発展させようと試みたアレンジだけれども、個人的には少し物足りない印象を受ける。

 

声はかなり出ていて、この時期特有のキンキン声で歌い上げていく。

田原のディストーションはいい感じだが、全体で意識しているモタつき感がどうしても逆効果になってしまっている印象。

(次曲がHeavenly kissなので、上手く繋ごうとしているのだろうが)

Tour Qは大好きなのだが、このテイクは今一つまだ好きになれない。

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『終わりなき旅』wonederful world on DEC21

桜井和寿が小脳梗塞から復活した、一夜限りの横浜アリーナ公演テイク。

このテイクはアレンジも特に無く、原曲に忠実でシンプル。シンセのボリュームが少し大きいくらい。

だけどこのテイクは演奏がどうかとか声がどうというモノでは無く、「死の危機から再び立ち上がった一人の男が今、人生の歌をただ真っすぐに歌っている」というノンフィクションを感じるテイク。

それだけでどんな演出にも勝る物があるし、彼の顔がスクリーンに映る度にグッとこみ上げるものがある。

実際に映像作品を観て、一人の男の人生が続く様を感じてほしい。

『終わりなき旅』Tour 2004 シフクノオト

ド頭一発目から横浜国際で度肝を抜かれたのを今でも覚えている。

筆者も初ライブだった為、思い出補正がかなりかかっているが、実に素晴らしい。

 

「必要としてるぅうぅ~」なんてかまされた日にはもうどうすればいいんだ。

この時代はまだ声がキンキンしていて、高音部分が耳に刺さる様な快感を覚える。

ラスサビ前の「ただみらぁいへと(グッ)」ってギターの弦をミュートするんだけど、もう何度見ても飽きない男前。そっからモノクロ→カラーになるもんだから更におっとこまえ。

 

今ではライブ終盤で演奏されることが殆どで「ああ、今日も終わりなき旅ね」みたいな安心感があるけど、このテイクはそんな「終わりなき旅はいつも最後の方」既成概念をぶち壊してくれる衝撃のテイク。

 

そしてサポートギター(河口修二)有りでの演奏は、このシフクノオトが最後となる。(その後の時代は全て同期音声)

7人の音圧が初っ端から夏の夜空に開放される画が見れるのは、このテイクだけだ。

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『終わりなき旅』 ap bank fes’06

毎年恒例(だった)Bank Band主催によるap bank fesでの終わりなき旅。

イントロは桜井和寿のギターから。このフレーズで始まるアレンジが多いため、ファンにはお馴染みのイントロだ。1番はボーカルとシンセのみで、つま恋の夕暮れに響く感じがこれまた良い。

 

何よりこの曲の前に演奏されたのがカバー曲のストレンジカメレオンなのだ。

まるで獣が抑えられないエネルギーを開放しながら走る様な、あの能動的なバンド感が溢れた曲からの終わりなきは、また観客がくぎ付けになる一つの要因だろう。

 

淡々と歌い上げていってビルドアップしていくイメージは、原曲を踏襲している。

声量も声の張りも好調で、スタンダードに聴けるテイク。

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『終わりなき旅』HOME TOUR 2007

小林武史がサポートとしてライブに帯同し始めたツアーでのテイク。

音源からわかる様に、かなりシンセとピアノが目立つボリュームになっていて今までとは異なるメロが鍵盤から奏でられる。

 

その為イントロはピアノから始まり、それに合わせて歌い上げるスタイルとなっている。

物議をかもしたのがこのピアノ主体のアレンジであり、原曲のギターでジャキジャキ刻んでいくのが好きなファンからするとやや気にいらないアレンジなのかと感じる。

 

そして声の調子が少し悪い。ラスサビの高音は出しづらく歌っている。

スクリーンの映像と相まって、サウンド面よりも社会問題などのメッセージ性が聴き手に入ってくる様な形になっており、U2好きな小林武史カラーがよく出ている。

個人的にほとんど聞かないバージョン。

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『終わりなき旅』HOME TOUR 2007 -in the field-

上記と同じバージョン。

このテイクでは珍しく、ブルーフラワーを使用していない。

サウンド面ではテレキャス特有のジャキジャキ感は無く、落ち着きを帯びていて少し丸い様なサウンドになっている。

 

実質セトリの半分がアリーナと同じの為に覚悟はしていたが、前後の曲繋がりも同じで正直またか…と思ってしまった感が否めない。

このあたりから僕の終わりなき旅乱発イメージが付いてくる。

こちらもほとんど聴いていない。というかHOMEのDVDをあまり見ない。

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『終わりなき旅』 ap bank fes’09

こちらは小林武史が良くも悪くもサポートメンバーとして絶好調だった時期。

(いやコバタケ好きだけどさ)

 

筆者も当初馴染めなかったが10年以上経過した今改めて聴いてみると、これはこれでいいじゃないかという感じがしてくる不思議なアレンジ。

 

田原健一が2番で静かに展開するオクターブ奏法だったり、アウトロのフレーズがいかにも彼らしくて個人的には好み。

JENの手数が大幅に増えたのもこのアレンジからなので、JENファンは結構好きな人もいるのではないだろうか。

小林武史の趣味が色濃く出て、楽曲に異常なカオス感が出始めるのもこのあたりから。

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『終わりなき旅』SUPERMARKET FANTASY IN TOKYO DOME

上記のap09と同じアレンジ。世界観で魅せていくスタイル。

apで感触を掴んだのか、桜井がボーカルアレンジやギターでフレーズを肉付けし始める。

 

周波数的に仕方ないのだが、小林武史のピアノがだいぶキャンキャン鳴っている印象を受ける(いやコバタケ好きだけどさ)

後に恒例となっていくアウトロのシャウトとギターソロフレーズは、ここで最初に披露される。

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『終わりなき旅』Split the Difference

スタジオライブをコンセプトとした『Split the Difference』収録のテイク。

もともと太鼓の様な演奏をするJENのドラミングが、普段より跳ねていながら芳醇な音という印象。

田原はいつものオーバードライブに加え、空間系のエフェクトを混ぜたサウンドで、スタジオライブらしい拘りが感じられる。

 

もうここら辺にくると僕の終わりなき旅はもうお腹いっぱい状態。

『終わりなき旅』STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-

「消えない希望と、終わらない夢をこの歌に乗せてお届けします」

そういって始まる終わりなき旅は、桜井和寿のギターから始まった。

 

イントロが鳴った瞬間僕は横浜国際スタンドの手すりから身を乗り出し「やべえ原曲アレンジかよ!」と年甲斐もなく叫んだ。それほど興奮した。

震災の年。人々が迷いながらもゆっくりと着実に歩み始める様と、彼らの音が重なって聴こえた。

 

「どこかに自分を必要としてる人がいる」のフレーズを「あなた」に変えて歌うのアレンジも、このテイクでは物凄く聴き手に響く。

 

正直26曲目で声はかすれて出ていないが、このテイクに関してはそんな事は問題ではない。

様々な思いを背負った彼らが魂で演奏している姿にこそ意味があり、4人の音と桜井和寿のシャウトがそれを体現している。ナカケーと桜井がノリを合わせるユニゾンが熱い。マジで熱い。

4人の演奏する姿を見ると伝わってくるが、よく見せる上手く見せるといった考えは一切取っ払って、体から今出てくるモノをただ表現しているという姿がそこにはある。

素晴らしいテイクだと思う。ぜひ映像で見てほしい。

『終わりなき旅』-TOUR- POPSAURUS 2012

ベストツアーであるPOPSAURUSからのテイク。

冒頭で「みんなの、皆さんの、お前らの歌でってほしい」と呼びかけ、1番の途中から観客を巻き込んで歌わせていく。

 

前ツアーでも力強く演奏されたように、『終わりなき旅』が単にバンドを代表する曲としてではなく、年月を重ねるごとに一人ひとりの曲として深く刻まれていく。そんな曲になっているのではないだろうか。

アウトロの桜井ギターソロがだいぶ定番化しており、本人も気に入っているのではないだろうか。

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『終わりなき旅』STADIUM TOUR 2015 未完

3年ぶりの披露となったスタジアムツアー未完での演奏テイク。

前曲『進化論』からの人生を歩み繋げていくイメージが、聴き手に熱く伝わる。

 

映像作品の前作である『[(an imitation) blood orange] Tour』から、JENのミックス音量が大きくなり、より迫力のある演奏を堪能する事ができる。

田原のギターボリュームも、芯のある強いクランチと相まって良い感じ。

ラスサビで観客にコールさせたり、フィニッシュもよりダイナミズムを用いたアレンジにしている。

 

歌詞はスクリーンに出ているが、次第に観客の声が大きくなり自然に会場が一つになる風景が良い。

桜井自身も観客とのやり取りを楽しんで、信頼している様な姿を見せてくれる。

雨すら、この曲の前では一つの演出の様だ。

『終わりなき旅』Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ

ホールツアーでの『終わりなき旅』

こんな狭い空間で名曲を聴けるとは、なんと贅沢な事か。

スクリーンが無いからこそ、歌詞の存在がより強く響いてくる。

ナカケーと田原もアイコンタクトでノリを合わせるなど、ホールならではの醍醐味を見せる。

アウトロで荒ぶる桜井のギターソロは、隣で忠実に彼を支える田原がいてこその姿だ。

『終わりなき旅』DOME&STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25

デビュー25周年記念ライブでの『終わりなき旅』

初っ端シャウトで始まり、オーラス感満載のテイク。

まさに25周年というメモリアルイヤーを総括するにふさわしい楽曲。

 

冒頭のMCで楽曲の世界に聴き手一人ひとりを入り込ませながら、自分たちのこれからを真っすぐに体現していく。

「息を切らして駆け抜けた道を振り返りはしないのさ」「ただ未来へと夢をのせて」

派手な演出などは無くとも、この歌詞が今の彼らの全てを表現している様な映像。

年代、性別、そんなカテゴリーを超えた、一人ひとりの普遍的な人生がただそこにある。

 

次作『重力と呼吸』は、聴き手の為の歌をやめ自分たちの歌としてリスナーに楽曲を届けたが、この終わりなき旅もまさに「これがMr.Childrenだ」という様な、強さを感じる。

 

最後にメンバーで円になって演奏する姿は、18年前に初披露した時の姿である『Tour’99 DISCOVERY』のアウトロと重なってくる。

こんな様々な姿を見せてくれるから、ライブでこの楽曲を聴けることがたまらなく楽しみでたまらない。

『終わりなき旅』ベストテイクは?

改めて様々な『終わりなき旅』を聴いてみたが、正直どの公演が一番良いというのは甲乙つけ難い。

その時々により、バンドや聴き手、時代や一人ひとりが抱えている物が異なり、変わっていくからだ。

だからこの楽曲はいつまでたっても愛されるし、歌われ続けても色褪せない名曲なんだろうと感じる。

 

僕はこの曲について、イギリスのロックバンド『Oasis』でいう『Don’t Look Back In Anger』の様な位置づけだと個人的に解釈している。

歌詞の方向性こそ全く違えど、音楽好きの人間であれば一度はメロディや歌詞に触れたことがあるであろう名曲。

誰が触れても、何らかの琴線に触れる。この曲にはそんな力があると個人的に感じています。

皆の心に確実にあるような気持ちを歌ったような名曲は、いつまでも人の心の中に残り続ける。

 

そんな中であえて3曲を選ぶとすれば

 

『Tour’99 DISCOVERY』

『STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』

『Thanksgiving 25

この3曲ではないかな、と感じています。

 

やはりDISCOVERYのテイクがあってこその他テイクアレンジだと感じるし、何より原曲に忠実。

苦しい事があっても、一歩一歩人生の歩みを止めずに進んでいく様。

活動休止明けに再び自分たちの歩みを進ませる為、踏み出した彼らの思いが映像から伝わってきます。シンプルでありながら至高。このテイクが大好きです。

 

そしてThanksgiving 25でのテイク。

これは彼らが歩んできた姿を見てきた僕らと、長い年月をかけて進んできた彼ら。

双方が様々な思いや、前に進んでいく力を確かめあった瞬間だったと思います。

そんな思いの集合体が、あの空間をつくっている。

やっぱり決意を感じるテイクは、胸に熱く響く物があります。

 

 

最後にSENSE -in the field-でのテイク。

正直これが一番なのかな、と感じています。

 

もちろんThanksgiving 25も、彼らの記念すべき年を飾る楽曲としての機能があったと思いますが、このSENSEで彼らが歌っている物。

それはバンドと聴き手という、単に文化や娯楽である音楽を中心とした思いではない筈です。

 

誰もが辛く苦しい経験をした震災を超えた人間だからこそ、『生きていく』という本能的な欲求。

そして普遍的な歌詞や楽曲のストーリーに助けられるし、メンバーが何よりその思いをわかっている筈です。

 

桜井さんは震災により表現者として大きく悩み苦しんだ一人であると思うし、そんな彼が音楽で誰かの力になる事しかできないと考えているからこその渾身の演奏。

だからこそ決意を持って歌を届けなければ意味が無かったと思うし、それが十分に感じ取れる姿。

 

声も出ておらず降雨という悪環境。決して良いパフォーマンスではない筈です。

ただあの場面はそんな事は全く関係なく、歌を必死で届けようとする彼らの魂の演奏に、ただただ心を打たれます。

 

 

いかがだったでしょうか。

今後Mr.Childrenのライブでは、どんな終わりなき旅を聴くことができるのでしょうか。

 

いやあ、本当にいい曲ですね。

 

Mr.Children 「終わりなき旅」 MUSIC VIDEO

 

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