僕がファブリーズを手作りし始めたのは、ちょうど2年前くらい。
安全性やコストを考え自分で作り、それからというものずっと続いている。
この時に思ったことが、かなり「簡単に作れる」ということ。
巷で販売されている商品は、なにやら難しいカタカナやら記号が並んだ成分で構成されている。
同じような物を作るなんて簡単ではないんだろうなと考えていた僕だったが、細かい事にこだわらなければ同様の物を作ることはとても容易だった。
僕がファブリーズに求めていたのは、「除菌ができて良い香りがすればいい」という事。
実際手作りの方法としてはごくごく簡単で、アロマオイルとエタノール、そして水を混ぜれば良いというもの。
どれもドラッグストアや駅前のショップで手に入る材料だ。
ファブリーズを手作りしてから、とても気持ちの良い生活を続けている。
そしてこの夏、僕は新しく自作してみたくなったものがある。
それは、マスクスプレーだ。
マスクスプレーを手作りする
昨今のコロナウイルスの影響で、外出するにはマスクが必要だ。
しかしどうしても僕はマスクが嫌いだった。長時間かけていると耳が痛むし、繰り返し使うマスクが匂ってきて手洗いも面倒。1日つけ続けていると、嫌な臭いがしてこないか気になる。
日々の生活でマスクをすることが、小さなストレスになっていた。
そこで目を付けたのがマスクスプレーの存在。
前々からマスクスプレーというものがあるという事は知っていたが、実際どんな使い方をするのか知らなかった。
友人からマスクスプレーの良さを聞き、僕は少し調べてみた。
マスクスプレーは主に外出時、マスクの外側にほのかな香りのするスプレーを散布し、長時間使用するマスクに快適性を持たせる効果がある。
人気の物だと売り切れが続いていて、たまに販売しているのを見かけたりする。
スッとしたハッカの香りが人気のマスクスプレーや
一時ウェブでも売り切れ続けていた「生活の木」が販売しているレモンバームの爽やかな香りがするスプレー。
僕の好きな「無印良品」も、かなり低価格でマスクスプレーを販売している。
上記で紹介したマスクスプレーは価格も手ごろで、デザインもかわいらしい。
日々の外出時に持っていたくなる。
そこでどんな風に作っているのか、成分を見てみる。
こちらは「生活の木」のマスクスプレー、レモンバームの成分
水、エタノール、レモンバーム(メリッサ)精油、フランキンセンス精油、ホーリーフ精油、ベルガモット精油(フロクマリンフリー)、レモンマートル精油、ゆず精油、PEG-40水添ヒマシ油
そう、水とエタノール、そして油(製油)しか使用していない。
これは僕が普段作っているファブリックスプレーの元と、全く一緒。
そしてこちらは「無印良品」が販売しているマスクスプレー、シトラスの香りの成分
精製水、エタノール、植物性消臭剤、非イオン系界面活性剤、香料
こちらは「生活の木」に比べ価格が安価な為か、界面活性剤や化学成分由来の香料が使用されている。
つまりマスクスプレーは家にある材料で、ごくごく簡単に手作りできるということ。
マスクスプレーを手作りしてみる
こんなに簡単ならば、早速作ってみよう。
容器は無印良品で販売している、小分けのスプレーボトルを使用。
今回は日常生活で試験的にマスクスプレーを使用してみる為、容量が少な目な15mlの容器を用意して試しに10ml分作ってみる。
今回は手軽さを優先してプラスチックのボトルで作る。
香水は温度変化や光に弱いため、本格的に作りたいならばこういったアトマイザーが望ましい。
そして、今回用意した材料はこちら。
作り方はいたって簡単。
小分けのスプレーボトルにエタノールを10ml入れ、好きな香りの製油を2~3滴混ぜる。
エタノールが多いと香りの成分が揮発しやすいので、少ない方が香り自体は持続する。
エタノールの1/10の分量でアロマオイルを混ぜれば完成。
アロマオイルは1滴が0.05。今回は1/10の濃度にする為、2滴(0.1ml)混ぜればOK。
因みに香水はそれぞれ濃度により呼び名が異なる。
女性の方々は詳しいかもしれないが、自身で丁度良い香りの強さをイメージして配合を心掛けるのがポイント。
パルファン 濃度:15~20% 持続時間:5~7時間程度。
オードパルファン、オードパルファム、パルファンドトワレ
濃度:10~15%、持続時間:5時間程度 。
オードトワレ、オーデトワレ 濃度:5~10% 持続時間:3~4時間。
オーデコロン 濃度:2~5% 持続時間:1~2時間程度。
しかし、現在どこでもエタノールが手に入らない事が殆どだと思う。
我が家は偶然1つ保管していた物があったが、今後も手に入りにくいと考える。
そこで、薬局で購入できるエタノールが無い場合の代案方法が2つ。
エタノールが手に入らない場合
市販の酒で代用
一つは酒で代用する方法だ。
香料などが混ざっている物は使用できないが、酒ならスーパーでも手に入る。
アルコール度数が高すぎると香りがきついので、ほどほどにしておいた方が良いと思う。
菊水酒造さんのアルコールはデザインもシンプルで、Amazonでも手に入る。
もちろん酒造メーカーや作り手の方々は飲んでほしいだろうし、飲酒が好きな方々からすれば勿体ないと感じられるかもしれない。
しかし捨てているわけではないし、自身の体に触れたり香りを楽しむ用途として使っているので、個人的には良いと思っている。
もちろんスプレーを作るにあたっての配合量は同じだ。
ホホバオイルで代用
もう一つは、ホホバオイルで代用する方法。
これは今回作るにあたり、僕自身も調べ初めて知った方法。
こういった香水等は、ホホバオイルでも代用できる。そして配合量も、エタノールと全く一緒だ。
酒やエタノールの匂いが苦手、という方にはおススメの方法。
ホホバオイルであれば、各種ネットショップや無印良品でいつでも手に入る。
今回は季節や気持ち的に落ち着く香りにしたっかったので、ひのきとユーカリの香りを選んでみた。
無印良品のホホバオイルはプッシュ式で丁度良い飛び出し口になっていたので、作りやすかった。
そしてそこにアロマオイルを垂らす。この分量だと1、2滴でも多く垂らしてしまった場合、かなり香りが変わってくるので注意が必要だ。
こんなに簡単ならば、もっと早くから作っておけば良かったと思う。
今回マスクスプレーを初めて手作りしたが、身近にある材料で作れるところもひとつの魅力だ。
手作りしたマスクスプレーを実際に使ってみた
実際に自分で手作りしたマスクスプレーを、外出時に使ってみた。
使用するスプレーボトルによっても異なるが、マスクの上から2~3プッシュしてみる。
この時の注意点として、目に入らない様にするのがポイントだ。
スプレーをすると、マスクを通してほんのり香りがしてくる。
自分の好きな香りを選べるところが、かなり良い感じだ。
結果からするとマスクスプレーは、ほんのりと気分を変えてくれる。
していない時は自分の口から嫌な臭いがしていないか気になったり、ずっとマスクを着けていることで息苦しさを感じていた。
しかしスプレーをすると、自分で調節した強さの香りがほんのりと香ってくる。
電車の中で気分的にも閉塞的な感覚が、ほんの少しだけ和らぐ。
外食後、電車に乗る際、室内から屋外に出た際など「ここでリフレッシュしたい」「一息つきたい」というタイミングにスプレーをしてみた。
好みの香りは頭をリフレッシュさせてくれ、その後の行動や集中力にも影響してくる。
やっぱりマスクはずっとしていると息苦しさを感じる。
「マスクが好きでしたい!」という気持ちではなく「ウイルスから自分の身を守る為」と思ってすると、やはりなんとなく気分的にも気持ちがいいとは言えない。
本当であればマスクをせずに、思い切り新鮮で心地よい空気を吸いたいからだ。
だけどマスクスプレーはそんな気分から少しだけ開放させてくれ、小さな安らぎをくれる。
ボディフレグランスをするような感覚と近いかもしれない。
ポイントは、強すぎない香りを自分で調節できる所。ここが気に入った。
ボディフレグランスもマスクからの香りも、強すぎると周りも不快に感じ、自分も酔ってくる。
そして自分で把握している成分を使ってつくる事で、安心感がある。
オーガニックを過剰に宣伝として使っている製品は好きではないが、自分でつくる自然な物は信頼できる。
何より「続けたい」と思わせてくれ、生活の一部やリズムとなっていく。
今回実際に外出時に使用してみて「よし、ここから頑張ろう」「気分を変えてリフレッシュしたい」という様な、気持ちをリラックスさせてくれる効果があると感じた。
きっとマスクはこれからも生活の中で必需品となるだろうし、今回マスクスプレーを手作りできて良かったと思う。
こんな感じで簡単に作れるので皆さんもぜひ、好みの香りで日常の気分を変えてみてはどうだろうか。
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