やる気が出る方法。
常に僕たちは何か目の前の事に対して、選択や行動をしなければ生きていけません。
でも、やる気が出ない時ってありますよね…
「やる気が出たら行動できるのにな~…」
それは違います。
逆なんです。
行動する(した)からやる気が出るんです。
この記事では
『なぜやる気は行動からしか生まれないのか』
これを説明しますね。
やる気自然に出るなんてない
結論から言うと
『自然にやる気が出てきて行動できた』
という事は基本的にないはずです。
「よくわからないけど自然にやる気が出てきた」
「頑張っている人を見たらやる気が出たから行動してみよう」
「きれいな景色を見ていたら心が洗われて、なんとなく動いてみようと思った」
こんな事を言う人がいますが、これは全て自然にやる気が発生している訳ではありません。
何も無い『無』の状態からモチベーションが上がるという事は基本無いです。
全て外的要因からなんらかのヒントや力を受けての事か、自身の経験からなんです。
つまり自分の中の経験則か、周りからの要因によりやる気は発生しています。
経験則と回数からやる気が出る
ではそのやる気はどこから来てるんだろう。
僕は、経験則からやる気に繋がるパターンが基本だと考えています。
自分の人生の中で経験した事や思い出から、モチベーションに繋がるパターン。
例えば
就職活動が上手くいくか不安で行動できない
→今までの活動で良かったイメージを書き出したら、具体的に何をすれば良いかわかった。
好きな人に想いを伝えたいけど不安で話しかける事ができない
→前は焦ってタイミングを図ることができなかった。今回は友達にも協力してもらって頑張ろう!
過去に経験した事から『次はどうすれば結果が良くなるか』をイメージします。
それが結果的に、上手くいくかもという自信に繋がっていきます。
そう、決して『自然に』やる気が発生している訳ではないんです。
自分が経験した事って自分の中だけの財産ですよね。
子どものころ、補助輪を外して自転車に乗れた時の事を覚えていますか?
バランスの取り方、自分の足で進んでいる感覚、進む景色、褒めてもらえたこと。
この時の感覚を 『成功体験』として覚えている。
だから次に少し失敗して転んでも、努力し続けられるんです。
成功した時の快感を体が覚えているから。
これがやる気に繋がっています。
そして、人生の中でこの経験が増えれば増えるほど前に進む推進力になります。
これがやる気の正体です。
努力しても絶対叶わないとわかっていたら、努力の意味なんてわからないですよね?
だから行動して、やる気が出る成功パターンの引き出しを増やしておくことが重要なんです、
行動が変わればやる気は出る
僕は以前、動物のトレーニングをしていた経験があります。
例えば犬にしつけを行う際に「やる気をだしてよ!」と言って、犬が特技や行動を習得してくれるでしょうか?
しませんよね。
じゃあ犬に自発的にやらせるにはどうすればいいか。
それは、 成功体験をさせてあげるんです。
やる気を起こさせる→行動させる→行動を増やす
ではありません。
行動させる→やる気が起きる→行動を増やす
なんです。
「伏せが出来るようになって!お願い!やる気をだして!」
これでは犬もやる気なんて出ません。これをやった結果が自分にとって良い事なのかが不透明だからです。
この場合の正解は『犬に成功体験をさせ、良い行動だと体に覚えさせること』です。
犬の頭を手で優しく下げてあげる→犬が応じたらその瞬間に褒めるかフード(餌)を与える
これを繰り返すだけです。
そうすると犬の中で『頭を下げると、褒めてもらえるかフードを貰える』という関連付けがされます。
勿論これは犬にとって良い事なので、繰り返すことで自然にこの行為を自発的に行うようになります。
この原理を『オペラント条件付け』といいます。
オペラント条件づけ(オペラントじょうけんづけ、operant conditioning、またはinstrumental conditioning)とは、報酬や嫌悪刺激(罰)に適応して、自発的にある行動を行うように、学習することである。行動主義心理学の基本的な理論である。
オペラント条件づけ – Wikipedia
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
関連付けるという行為が、モチベーションに繋がります。
行動をすれば結果がついてくると学習している為、無意識にやる気が出ます。
動物で例えましたが、人間も行動原理は同じです。
他者に褒められれば、その行為を増やします。
報酬が得られれば、その行為を増やします。
自分が危険を回避できれば、その行為を増やします。
やる気を無理やり出して行動へのモチベーションになるのではなく、行動した結果を学習した経験がやる気に結びついているんです。
日々のやる気はそんな繰り返しなんです。
僕は暑い日も寒い日も眠い日も二日酔い明けでも、ランニングを1年間続けました。
気持ちいいって知っているからです。
つまり、失敗するとやる気は出ない
成功した経験が引き出しを作る。
じゃあ逆に、失敗した経験も引き出しを作るって思いましたよね?
その通りです。もちろん負の体験も自分の中に蓄積されていきます。
だからその事をイメージしてしまい、次に進む一歩が踏み出せなくなる。
つまり、やる気の減退です。
自分にとって嫌なイメージをいくつも思い浮かべてしまい、歩みを止めてしまう。
もちろん自分が失敗したり、つまづくのは恐いですよね。嫌ですよね。
けれどイメージを膨らませて止まってしまう事は、人生を閉じてしまう事になります。
大丈夫です。行動は決してマイナスにはなりません。
失敗しても行動を止めないで
嫌な経験があると、当たり前ですが落ち込みます。
自分はなぜ失敗したんだろう。
自分のやったことには価値が無かったのかな
もう同じ経験はしたくないな。
そうですよね、嫌ですよね。
けれどその感情は、あなたが行動したから発生したんです。
行動をしなければ、あなたはその貴重な経験をする事すらできなかったんです。
インプットは、アウトプットをする為に存在します。
きっとみんなが自分の人生を成功させたくて、毎日必死に生きています。
けれど、成功しかした事がない人の話ってどう思います?
そんな話を永遠にされても、ものすごく共感する事って少ないんじゃないかと思います。
長い人生の中で良い経験や辛い経験、様々な事を積み上げてきた人の話こそが深みがあります。
その辛かった時にどう乗り越えたか。
そんな経験を持っている人の話の方が聞きたいと思いますし、僕は魅力的に感じます。
だから辛い経験も、絶対に無意味ではないんです。自分にとってマイナスではないんです。
次への対策が取れます。
乗り越えて成功した時の喜びが増します。
自分が積み上げてきた物の自信が生まれます。
失敗は、決して無駄じゃないんです。
失敗を恐れて行動しない事。
それこそが、マイナスなんです。
大丈夫、行動はやる気を引き出してくれる
失敗は誰しもが恐いものなんです。
だから負のイメージを膨らませて「不安だから行動できない」というのは勿体ないですよ。
あなたの一歩は、絶対に大きな一歩になる。
失敗したら、やり直せばいいんです。少しだけ落ち込んで、学べばいいんです。
そこで吸収した事を外に出せば、きっと更に大きな自分になれます。
だから、まず行動してみましょう!
行動すれば、絶対に自分が変わります。
その自分を見つめ直した時、思い返した時、再び次の自分を手に入れるやる気が湧いてきます。
やる気が自然に出て、行動できた。
それはきっと偶然か、運が良かったからかもしれないです。
本当に自分にとって大事なのは
行動してモチベーションを上げる過程です。
だからまず行動をしてみましょう。
どんなに小さな一歩でもいいんです。その一歩が確実にあなたを変えてくれます。
後ろを振り返った時に、昔の自分がいるはずです。
少しだけ勇気を出して、行動を起こしましょう。
僕はそんな事を思いつつ、今日も少しづつ自分を積み上げています。
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